Q 体温が低いようなのですが・・・
A.赤ちゃんに適した環境が整っていますか?
◇赤ちゃんの環境◇
部屋の温度:夏は外気より3~4℃低いくらい、冬は20~24℃が最適です。
部屋の湿気:湿度は50~70%に保ってあげましょう。
赤ちゃんが寝ているところは直射日光が当たったり、風が直接吹き付けたりしないところを選びます。
衣類の枚数は生後2ヶ月までは大人より1枚多めが目安です。
以上をもう一度チェックしてみてください。
それでも平熱に戻らずに、それに伴って元気がなくなったり、母乳やミルクを飲まないときは、当院にご相談ください。
Q 赤ちゃんが泣きやまないのですが・・・
A.「おっぱいをあげたのにまだ泣いています。」「抱っこしても泣きやまない。私の抱き方が悪いのでしょうか」という質問がよく聞かれます。
赤ちゃんがおっぱいを飲んだらすぐに眠るというわけではありません。
赤ちゃんの1日は眠っている時間がほとんどですが、機嫌よく起きているときもあります。
赤ちゃんが泣くときには以下の理由があります。
①授乳が不十分でおなかが満たされなくて泣く。
②げっぷがよくでないと気持ち悪くて泣く。
③おむつがぬれている。
④着せすぎて暑かったり、冷房で寒かったりして泣く。
これらの理由で泣くことが多いのですが、そればかりではありません。
赤ちゃんはとてもお母さんの気持ちに敏感です。
お母さんがイライラした気持ちで赤ちゃんをあやしても、その気持ちを察して赤ちゃんは安心できず泣き続けてしまいます。
ゆったりとした気持ちで赤ちゃんを包んであげましょう。
Q くしゃみ・咳をするのですが・・・
A. 小さなほこりなどで刺激されたときや、急にまぶしい光を浴びたときなどにでます。
赤ちゃんが不要なものを排除しようとする防御反応です。
その際鼻水がでることもありますが、心配いりません。
ただし、咳とともに痰がでる、おっぱいの飲みが悪い、熱が高いまたは低いなどの症状があるときには当院まで電話してください。
Q しゃっくりがでて苦しそうなのですが・・・
A. しゃっくりは生理的なもので心配ありません。
おさまるまでしばらく抱っこしてあげましょう。
自然とおさまってきます。
Q よく、吐くのですが・・・
A. 赤ちゃんはよくミルクを吐きます。
ダラダラと吐くものはミルクが溢れ出ているもので、心配いりません。
ゲップと一緒に吐く場合も授乳後にゲップをしっかりしてあげることで減っていきます。
さて、ゲップがうまくでないとお困りの方もいらっしゃるのではばいでしょうか。
背中をトントンしてもでないときは、すぐに赤ちゃんを横にしてしまうのではなく、しばらくたって抱っこをしてあげましょう。
すると自然に空気が胃の上に上がってきてゲップがでます。
母乳を飲んでいる子はゲップがでないこともよくあります。
Q おむつかぶれができてしまいました。
A. おしりや足の付け根、股の間が赤くなってきたらおむつかぶれです。
予防としては、おむつをこまめに交換する、汚れをきちんと拭きおとす、おしり拭きで強くこすりすぎないなどです。
赤くなってきてしまったら、次のような方法で対処してみましょう。
①おしりを洗う
汚れがひどいときなどはおしりだけを40℃位のお湯につけて洗い流してあげます。
そのあとよく乾燥させてから、新しいおむつをあてます。
②おむつの種類を変えてみる
おむつの素材が赤ちゃんの肌に合わない場合に起こったりします。
種類を変えることで、かぶれが治ることもありますので、試してみるとよいでしょう。
③おしりふきを綿花に変えてみる
市販のおしり拭きは、いろいろな成分が入っていることがあり、また薄手なのでごしごしこすりやすくなってしまいます。
綿花をぬるま湯で濡らして適度にしぼり、使用してみて下さい。
それでも改善が見られないときは当院へご相談ください。
次のような症状が見られたときは病院にご相談ください。
ミルクを噴水のように吐くとき
緑色の液体や血液が混じる嘔吐がみられたとき
真っ白な便がでるとき
泣き声がおかしい、元気がない、ミルクの飲みが悪いときなど
皮膚 〈皮膚の注意信号!〉
・脂漏性湿疹
おでこや頭皮、小鼻の周囲や耳の周りなど脂肪の分泌が盛んなところにできるにきび様のものです。
ひどくなるとバターを塗ったようにべっとりとした黄色いかさぶたのようなものが張り付いたようになります。
・あせも
わきの下、ひざの後ろ、首のしわなど皮膚と皮膚の接しているところによくできます。
更に多いトラブルですが、暖房器具を使う冬にもよくできます。
予防は清潔が一番です。
沐浴の際は新生児用せっけんを使ってよく洗ってあげましょう。
便の回数・かたさ
回数は1日2~5回くらいが普通ですが、2~3日出ないこともあります。
とくに人工栄養の場合便秘しやすいようです。
色やかたさにもいろいろですが、赤ちゃんが機嫌がよく、体重も増加していれば大丈夫です。
下痢や粘液便が続いたときは診察を受けましょう。
・1日便が出ないとき・・・50ccのお湯に砂糖小さじ一杯入れて2~3回
・3日以上便がでないとき・・・診察に行きましょう
つめ切り
赤ちゃんのつめはよくのびます。
沐浴のときにチェックして、のびていたら赤ちゃん用のつめ切りでこまめに切ってあげましょう。
つめがのびていると、自分で顔や目を引っかいてしまうことがあります。
臍出血
・おへそから出血がある時
少量、もしくはかさぶたの様になっているのであれば、消毒をした後、入院中のお渡しした軟膏を塗って様子をみましょう。
おへそから出血が流れるくらいあれば、当院へご連絡下さい。
こんな赤ちゃんは大丈夫!
体温:36.5度から37.5度
姿勢:手はW型、足はM字
臍:生後約1週間で乾燥してとれます。
よく乾燥させて、清潔にしましょう。
へそがついている時・・消毒の後、乾燥させる粉をふってガーゼをあてる。
へそがとれた後・・・・消毒して当院でお渡ししている軟膏を塗り、ガーゼをあてます。
※ガーゼに何もついてこなくなれば消毒も軟膏も入りません。
活気:元気いっぱいに泣いてよく飲みます。
[便]
胎便:羊水が排出されたもの。
暗緑色をしています。
生後24時間以内に1回目の排泄がみられます。
母乳栄養の便:黄金色や緑色で柔らかく回数も多い。
粘り気がりすっぱい匂いがしたり、つぶつぶが混ざったりする場合があります。
粉ミルクの便:母乳の便より硬く、回数も少なくなることもあります。
[皮膚]
生理的黄疸:2~3日ごろから皮層が黄色くなってきます。
新生児紅斑:顔や身体にあるまだらに赤くなっているもの。
自然に消えます。
落屑:生後数日ではがれてカサカサしますが、しばらくするときれいな皮膚になります。